くらし情報『新型コロナ「対策をしてこの死者数…インフルと比べられない」』

2020年12月3日 15:50

新型コロナ「対策をしてこの死者数…インフルと比べられない」

新型コロナ「対策をしてこの死者数…インフルと比べられない」


「じつは第1波のころと比べると、死亡率は5分の1程度に低下しています。個々の症例によって一概には言えませんが、数字だけを見れば5人のうち4人、今なら助けられた命があるかもしれないということです」

こう語るのは、日本感染症学会専門医で、東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授だ。

現在、“第3波”の襲来ともいうべき、新型コロナウイルスの全国的な感染が急速に広がっている。10月末以降、東京をはじめ、大阪、北海道、兵庫などの新規感染者数は過去最高を記録するなど、その勢いは日を追うごとに増す。

だが、感染者が急増する一方で、死亡率は低下しているのも事実だ。これはいったいどういうことなのか、寺嶋教授が解説する。

「現在は検査体制が拡充されたことにより、早期発見、早期治療が可能になりました。第1波のころは、発熱し、せきなどの症状が出ている患者さんでも、自宅待機を命じられ、なかなか診断までたどり着けないケースがありました。
そのため、病院に来たときにはすでに重症化している、ということも。今はそういった事態は少なくなりました」

とはいえ、第2波以降も、70歳以上で入院した患者の死亡率は20%もあり、高齢者の感染が危険であることには変わりない。

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