コロナ第3波で際立つ高齢者の感染 60代の重症化率は25倍超
フリップを掲げ、感染防止を呼び掛ける小池百合子都知事(写真:時事通信)
「うちの病院のICUはいま、20床中のうち17床がコロナ患者で埋まっています。前回の第1波や第2波と比較しても『これほど一気に増えるのか……』と愕然としています」
こう医療現場のひっ迫ぶりを明かすのは、関西のある大学病院で働く看護師だ。
“第3波”ともいわれる新型コロナウイルスの感染拡大が、深刻化している。11月18日には1日あたりの新規感染者が初めて2千人を突破。また25日には重症者数が全国で376人となり、過去最多を更新した。
その影響は早くも出ているという。冒頭の看護師が悲鳴を上げる。
「一般病棟のベッドもコロナ患者用に50床ほど増やしましたが、もう空きがありません。
現場はもう限界です。休みは全然ないですし、来月はすでに“夜勤明けに日勤”なんてシフトが連発しています……」
今回の“第3波”で特徴的だと言われているのが、高齢者の感染が激増している点だ。
これまでは、若者を中心に夜の街などでクラスターが発生しているといわれてきた。
しかし11月24日の大阪府新型コロナ対策本部会議で提出された資料によると、真逆の傾向が明らかに。