女性の方が1.5倍…日本人181人データにみる「コロナ後遺症」
ヒラハタクリニックのデータでも、男性75人に対して、女性106人と、近い値が出ている。
「なぜ女性が多いのか、はっきりしたことはわかっていません。いくつか仮説がありますが、女性のほうが自分の免疫で自分の体を攻撃してしまう“自己免疫疾患”が多いことも関係しているのではと言われています。つまり、人間の体はウイルスなどの異物が入ると、免疫で攻撃しますが、免疫暴走を起こすと、正常な細胞まで攻撃してしまう。コロナ後遺症も、そうした免疫暴走の一つかもしれません」
もう一つの特徴は、高齢者より働き盛りの世代に多いこと。ヒラハタクリニックのデータでは、40代が60人(うち女性は34人)と最も多く、続いて30代の47人(同26人)、20代の30人(同16人)。50代の24人(同14人)と続く。
さまざまな症状を有するコロナ後遺症だが、体に異変を感じたらどうすればいいのか。
「早めに医師に相談することです。ただし問題なのは、コロナ後遺症に理解ある医師が少ないこと。うちに来た患者さんの中には、『運動すれば倦怠感は治る』と言われ、運動したらそのあと何日間も動けなくなってしまった方もいます。そうなると、ますます気分が落ち込んでいく。