日本と真逆。ドイツのロックダウンに「国民が批判しない理由」
ドイツ国民を一つにまとめたというアンゲラ・メルケル首相(66)の“魂のスピーチ”は、9日に連邦議会で行われた。
「(クリスマスマーケットの)ホットワインやワッフルの屋台がどれほど恋しいことでしょう。外食できずに持ち帰りだけが許されるなんて納得できないこともわかっています。ごめんなさい。本当に心の底から申し訳ないと思っています。でも、毎日590人の死者という代償を払い続けることは、私には受け入れられないのです。(中略)クリスマス前に多くの人と接触したせいで、『あれが祖父母と過ごす“最後“のクリスマスだった』なんてことにはさせたくない、それだけは避けたいのです」
普段は冷静な対応で知られるメルケル首相が、「心の底から」と言う時には胸に手を当て、また両手を合わせて懇願。また時には絞り出すような声で必死に訴えたこのスピーチは、ドイツ国民だけでなく、世界中から賞賛された。
ベルリンでは、ロックダウン直前の12日の土曜日にサンタの格好をしたバイカー集団約100人がチャリティーイベントを開催したという。「寄付を募り施設の子供にプレゼントを届けるサンタ集団なんですが、感染対策ということでバイクによるパレードをしました。