日本と真逆。ドイツのロックダウンに「国民が批判しない理由」
ベルリン市民は距離を取りながらも沿道でペンライトを振るなど賛同する意思を伝えていました。今ドイツで起きていることは、暴動どころか、国民が連帯感を持ってこのコロナ禍での特別なクリスマスを迎えようとしているんです」(前出のベルリン在住日本人)
一方の日本では、「こんにちは、ガースーです」と菅義偉首相(72)が動画配信番組で笑いながら出演したことで批判が殺到した。その直後に支持率が急落。菅首相は14日、これまで頑なに「感染拡大のエビデンスはない」と言って停止を拒んできたGoToトラベルの全国一斉停止を発表した。
「菅首相は14日夜、トラベル事業と感染拡大の関連を示すデータはないとの認識を変えたのかどうか記者団に尋ねられると、『そこは変わらない』とし、『あくまで専門家の意見を踏まえた一時的な措置だ』と強調しました。結局、これまでの自身の主張を覆す決定についての明確な説明はありませんでした。GoToトラベルと感染拡大に因果関係がないといまだに言い張るなら、一時停止するのはなぜなのか。方針に一貫性がないこと以上に、その説明がなされないことが、何より国民を混乱させていることに気がつくべきではないでしょうか」