少年ジャンプの“原点回帰”人気絶頂で連載終える漫画増えた理由
惜しまれつつ連載終了した『チェンソーマン』
12月7日、日本中の漫画ファンに衝撃が走った。「週刊少年ジャンプ」(集英社刊・以下、ジャンプ)で連載していた人気漫画『チェンソーマン』が、翌週発売号の同誌をもって連載終了することが発表されたのだ。『このマンガがすごい!2021』(宝島社刊)のオトコ編1位を獲得した矢先の発表だけに、SNS上では終了を惜しむ声が殺到した。
実は今年の「ジャンプ」では『チェンソーマン』同様、人気絶頂のタイミングで連載を終える漫画が続出している。5月の『鬼滅の刃』をはじめ、『ハイキュー!!』『約束のネバーランド』といったアニメ化もされた人気作品が、次々と終了。『チェンソーマン』も含めると、その数なんと4作品(14日、チェンソーマンもアニメ化が決定した)。
18年に終了した『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』、19年の『食戟のソーマ』『火ノ丸相撲』と比較しても、その数は倍になる。こうした「ジャンプ」の“異変”について、自身も長年の「ジャンプ」愛読者であるドラマ評論家の成馬零一氏に話を聞いた。
成馬氏は「4作品も変に引き延ばした印象はない」と前置きしたうえで、理由は複合的であるという。