本誌記者が回想…三浦春馬さん大河ドラマ取材での笑顔
三浦春馬さん(享年30)最後の主演作『天外者(てんがらもん)』(現在公開中)。本作は、日本の未来を切り開いた五代友厚の物語で、日本のために激動の時代を駆け抜けた五代友厚、坂本龍馬(三浦翔平)、岩崎弥太郎(西川貴教)らの偉人と、女性たちの青春群像劇だ。
時代ごとに成熟していく多彩な役柄ーーその才能は、誰もが憧れ認めるものだった。衝撃の急逝から5カ月。別れを惜しむ声はいまだやまない。そんな三浦さんを偲んで、本誌記者が回想……“大河ドラマ取材での好青年の横顔”。
「『天外者』は三浦春馬さんの魅力が詰まった作品です。美しい立ち回りに、体躯を生かした走り、和装はもちろん洋装となったあとのさらなるりりしさ。
そして、五代友厚が憑依したかのような渾身のお芝居。さまざまな準備をして撮影に臨まれたのだろうと想像はできても、今となっては確認することができません」(本誌記者・以下同)
記者が三浦さんに取材したのは大河ドラマ『おんな城主 直虎』のときだった。
「多くの媒体が集まり限られた時間の取材でも気づかいのできる人でした。台本を読んでいる体(てい)で撮りたいとお願いすると台本に目を落としながら『こんなセリフあったっけ!?』、そう言って私たちを笑わせ、スタジオの隅にあった道具を生かした撮影では『この撮影のために置かれていたかのような感じですね』とあの笑顔で。