2020年12月24日 15:50
1日ずらせば20万円増える! 税理士が指南する退職金の増やし方
(写真:アフロ)
子どもの教育費が終わりに差し掛かると、急に不安になる老後資金。「2,000万円不足」だとか「2,000万円では足りない」とか不安が募るばかりだが、いずれにしても、退職金が頼みの綱という人が多いだろう。
「少しでも多く」と望んでも、コロナ禍のいま、日本は景気低迷のどん底だ。退職金が削られることはあっても、増えることなどないのでは……。
「退職金はちょっとした工夫で、手取りを増やすことができます」と言うのは、シニアマネーコンサルタントとしても活躍する税理士の板倉京さん。
「退職金を一括で受け取った場合には、『退職所得控除』という大きな非課税枠が設定されています。これを最大限活用することで、退職金の手取りが変わってくるのです」
ちょっとした工夫とは、ズバリ受取り日だ。
「大きな非課税枠である退職所得控除は、勤続年数によって決まります。
勤続20年以下の方なら、退職所得控除は40万円×勤続年数。勤続20年超なら、40万円×20年+70万円×(勤続年数-20年)が非課税となるのです。
退職金にかかる税金は、退職金から退職所得控除分を差し引き、さらに2分の1をかけた額に、税率をかけて算出します。