2021年1月8日 17:00
【玉置妙憂の心に寄りそう人生相談】自分中心の園児の親から心無い一言
【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第58回>
数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。
【今回の相談内容】
私は保育士で、今は保護者を支援する立場にいます。年々、対応に難しさを感じる保護者は増えており、試行錯誤の毎日です。そうした中、最近、保護者からきつい一言を言われました。その保護者はなかなか子どもの爪を切ってきませんでした。保育士は子どもの爪を切るのは禁じられています。そこで、私は担当と一緒に2カ月近く「寝ている時に切ってはいかがでしょうか」などと、色々な声掛けをしてきました。ただ、それでも切っていただくことはできず、本人や周囲の子を傷つけてしまう恐れもあるため、次に私は「お忙しいところ申し訳ないのですが、○○ちゃん自身もお友だちも傷をつけてしまうといけないので、切っていただけないでしょうか」とお伝えしました。
すると翌日、突然、周囲にほかの保護者もいる中、『私が忙しさにかまけて、何もしてないように言って!出来ないから出来ないんです!私の心に寄りそってない!』と言われてしまったんです。