くらし情報『専門家が解説「新型コロナウイルスは常に変異し続けている」』

2021年1月12日 06:00

専門家が解説「新型コロナウイルスは常に変異し続けている」

専門家が解説「新型コロナウイルスは常に変異し続けている」


昨年12月に、イギリスで見つかり、世界中を震撼させた新型コロナウイルスの変異種。従来種よりも最大1.7倍の感染力があり、ロンドンでは厳格なロックダウンに踏み切ったにもかかわらず、またたくまに感染は各国に拡大した。

新型コロナウイルスが姿形を変えて、人や経済を窮地に陥れる。“恐怖のウイルス”をイメージした人も少なくないが……。

「変異種と聞くと、悪魔がパワーアップしたような印象を持つ人が多いのですが、ウイルス自体が意思を持って、感染力を上げようとしているわけではありません。ウイルスが増えていく過程で、遺伝子のコピーにエラーが起こり、性質の異なる変異種が生まれていくだけです。そして、たまたま生まれた、感染力が強いという有利な特性を持った変異種が生き残っているということなのです」

そう語るのは順天堂大学医学部講師で免疫学が専門の玉谷卓也先生だ。

「ウイルスが変異するのは不思議なことではありません。
日本で猛威をふるっている新型コロナウイルスも月に1〜2回の変異を起こしています。初期の武漢型はもはや姿を消して、今は欧米に渡って変化したヨーロッパタイプが国内で蔓延しています。そして、そのウイルスも常に変化し続けていますが、多くの場合、ほとんど性質は変わりません」

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