伝説のデザイナー・石岡瑛子氏の足跡を現代美術にてたどる
石岡瑛子 ポスター『西洋は東洋を着こなせるか』(パルコ、1979年)アートディレクション
話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今週は、’12年に73歳で亡くなるまで、アートディレクター、デザイナーとして精力的に活動された石岡瑛子氏の大回顧展へ行ってきました。
■「石岡瑛子血が、汗が、涙がデザインできるか」東京都現代美術館にて’21年2月14日(日)まで開催中
石岡氏のお名前は存じ上げていましたが、記者の中ではアカデミー賞(’93年衣装デザイン賞)を受賞した世界的に活躍した日本人、というぼんやりとした印象でした。具体的な功績を知ったのは本展が初。一言でいうと圧巻!そして圧倒されました!
会場は3テーマで分けられています。
〈Timeless〉では’60年代の資生堂広告から始まり、’70年代のパルコの仕事、装丁などを紹介。作品が発するメッセージは多様性や女性の解放が叫ばれる現代にも通じる力強さを持っていて、さっそく感動の嵐です。
〈Fearless〉は’80〜’90年代と活動の場をアメリカに移してからの作品。
ポスターなど平面的なものから、舞台美術や衣装デザインなど立体的な仕事へ挑戦し続けていったことがわかります。