増加する選択的シングルマザー 実はポジティブな女性が多い訳
大切なのは両親がそろっていることではなく、それぞれの関係性のなかでしっかり子どもに愛情を注いでいくことでしょう」
また離婚したシングルマザーとの違いについて、おおしまさんはこう指摘する。
「世間のイメージとして、選択的シングルマザーと離婚したシングルマザーが混同されている印象があります。ただ、同じシングルマザーでも心理的な部分が異なります」
おおしまさんの知る選択的シングルマザーの多くは、30代前半から中ごろの女性。意外にもポジティブな女性が多く、ひとり親で辛さを感じているといった印象はないという。
「離婚したシングルマザーは、パートナーシップがうまくいかなかったことからマイナスな気持ちで再スタートを切っている人も少なくないでしょう。いっぽうで選択的シングルマザーは、『自分ひとりでやっていく』というベースでスタートしています。そのため、ポジティブな人が多く見受けられます」
そんな選択的シングルマザーの大前提として、「経済的に自立していること」が共通しているという。キャリア的にも自営業や管理職レベルの会社員など、時間的に融通が利かせられる立場の人が多いようだ。
社会生活に自信を持つ彼女たちだが、「『自分ですべてやっていく』という気持ちの面での責任と、経済的な面での責任はワンセット」