『妻のトリセツ』作者の離婚危機を救った夫との“トリキメ”
男女の脳の男女脳の違いを理解したことで、夫のことをともに死線を乗り越えた、最高のパートナーと思えるようになったと語る黒川さん。
年始早々の緊急事態宣言とリモートワーク化で“夫と一緒にいるのはもう限界”と嘆く妻が再び増加。『夫のトリセツ』著者が経験した離婚危機と乗り越え方を聞いたーー。
「先日、遅刻しそうになって、内心焦りながらアイラインをひこうとしたら、夫がふだんはかけもしないそうじ機を持ち出して、ガーッてやりだしたんです……。『なんで今!?あと1分で終わるから、やめてくれない?』と言っても『髪の毛が落ちているから』と平然とかけ続けている。結局、テレビの収録の入りに遅刻。定年退職した夫にはいくらでも時間があるのに、いつだって、自分の都合が私の仕事より上だと思っている。
この人を抱えながら、仕事をしていく自信がないと、一瞬、絶望しました。結婚生活なんて、いつも離婚と隣り合わせの状況ではないでしょうか」
そう笑いながら語るのは、人工知能研究者で、感性アナリストの黒川伊保子さん(61)。ベストセラーとなった『妻のトリセツ』、『夫のトリセツ』(ともに講談社)に続き、娘、息子のトリセツ本も出版した。