『おちょやん』にも出演“朝ドラ女王”明かす杏、波瑠の秘話
かのの「ほんにほんに〜」という相槌は、放送当時話題となった。
「波瑠ちゃんとは、毎日のように撮影で顔を合わせていたし、撮影終わりにご飯にも行っていたので、仲よくさせてもらいましたね」
楠見さんと波瑠の間には、“お決まり”のやりとりがあったのだとか。
「私がわざと意地悪をはたらくと、波瑠ちゃんがノってきてくれるんですよ。たとえばスタッフさんから『こちらへ!』という指示があって、役者陣がぞろぞろと移動しているときに、私が冗談で波瑠ちゃんを『ちょっと早よ行ってくれへん?』と小突くんです。すると波瑠ちゃんは『あっ、痛い!何するんですか楠見さん!』とわざとらしくみんなに聞こえるような大声でリアクションをして(笑)。波瑠ちゃんは、現場を明るくしてくれる活気の持ち主でしたね」
周囲への心遣いを常に忘れなかった杏、持ち前の明るさで現場を盛り上げた波瑠……ヒロインが“座長”として現場をまとめあげる姿を、楠見さんは目の当たりにしてきた。
「花ちゃんは船場言葉(劇中で使われる大阪商人が話す言葉)で『みんなで頑張りたいんだす』とほほ笑んでいましたよ」
ヒロイン女優について笑顔で語ってくれた楠見さんは、まさに千代に厳しくも愛情を注ぐ「おかめさん」そのものだ。
(取材・文:インタビューマン山下)
「女性自身」2021年2月2日号 掲載
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