30分早く終了で大変!今だから語る百恵引退コンサートの裏側
引退から41年たった今も人々の心をつかんで放さない百恵。令和の若い世代をも魅了する彼女の魅力について、当時、レコード会社で百恵の担当を務めた音楽プロデューサーの酒井政利さんはこう語る。
「初めて百恵さんに接した若い人も彼女の表現力、品性に感銘を受けたのでしょう。素晴らしいものは時代を超えて伝わりますから」
■久米宏を大慌てさせたハプニング
’73年にデビューし、瞬く間にスターダムを駆け上がった百恵。しかし人気絶頂の’79年10月、ご存じ、三浦友和(69)と突然の“恋人宣言”。’80年3月には三浦との婚約を発表し、芸能界引退も宣言した。
そして迎えた“最後のステージ”が10月5日に行われた日本武道館でのコンサートだった。酒井さんは当日の様子を興奮気味にこう振り返る。
「あのときの百恵さんはいつも見ている何倍ものオーラがあふれ出していました。彼女は今、全身全霊を観客にぶつけて、さよならを告げているんだなと感じました」
その様子はテレビでも生中継され、視聴率27%を記録。舞台裏で起こったハプニングを明かしてくれたのは引退コンサートの構成を担当した演出家の宮下康仁さんだ。