2021年2月11日 06:00
被災地オンライン訪問実現へ 雅子さまが和歌にこめた願い
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東日本大震災が発生してから今年で10年を迎える。
2月10日、天皇皇后両陛下が岩手県、福島県、宮城県の被災地3県をオンラインでご訪問する計画が進められていると報じられた。
被災地に心を寄せる陛下と雅子さまのご希望によるもので、新型コロナウイルス感染拡大の影響で現地への訪問が難しいなか、オンラインで復興状況の視察と被災者との懇談を行うことになる。2月16日に福島県をお見舞いされ、岩手県、宮城県と順次進められるという。
陛下と雅子さまは、’11年6月に宮城県山元町の避難所をお見舞いされた。そして同年7月に福島県郡山市、翌8月には岩手県大船渡市を訪れた。その後も継続的に被災地を訪問されている。
今年は年始の恒例行事である歌会始が延期となったが、これまで雅子さまは復興の願いを込めた歌を詠んでこられた。
福島県の福島市土湯温泉町には、雅子さまの歌が刻まれた歌碑が’13年に建立されている。
《春あさき林あゆめば仁田沼の岸辺に群れてみづばせう咲く》
雅子さまがこの歌をお詠みになられたのは、’12年の歌会始。陛下と雅子さまは、’96年4月に土湯温泉町をご訪問されている。