息子の死を伝えるため母が旅立つ…不朽の名作映画が復活
(C)1999 - EL DESEO - RENN PRODUCTIONS FRANCE 2 CINEMA
家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週は、’90年代~’00年代初頭に起きたミニシアターブームで、記者の記憶にある作品のひとつ、スペイン映画の巨匠ペドロ・アルモドバル監督の『オール・アバウト・マイ・マザー』をご紹介します。
■『オール・アバウト・マイ・マザー〈ニューマスター版〉』2月17日(水)発売。Blu-ray5,280円、DVD4,180円(ともに税込み)。発売・販売/キングレコード
なんと今回、監督のデビュー40周年記念で『オール・アバウト・マイ・マザー〈ニューマスター版〉』が発売されることに。女性の顔がドーンと大きく出ていたポスターで、トランスジェンダーが登場していたような……といった記憶しか残っておらず、新作を楽しむ気持ちで観賞しました。
主人公は17歳の息子を交通事故で亡くしたマヌエラ。息子の死を元夫に伝えようとマドリードからバルセロナへ移動し、そこで出会ったシスターや舞台女優たちとの交流が描かれていきます。
色彩の魔術師と呼ばれる監督だけに、色の使われ方がとても印象的。