くらし情報『逝去1年 志村けん秘話「弟子の見せ場を作るため、アドリブで」』

2021年2月26日 06:00

逝去1年 志村けん秘話「弟子の見せ場を作るため、アドリブで」

〈私の一番のファンの母親が亡くなりました〉

志村さんのそんな言葉に見送られ、’15年11月に和子さんは96歳で旅立った。きっと天国では、厚揚げを用意して、息子のことを迎えたに違いない。

■リハーサルでドリフの一員に

’01年に付き人を卒業したが、弟子であることは変わらない。人手が足りないときは、志村さんのもとに駆け付けることもあった。ザ・ドリフターズが『思い出のメロディー』(NHK)に出演したときには、こんなサプライズが。

「生放送だったこともあって、お手伝いに行ったのですが、仲本工事さんが舞台の仕事で遅れるということで、急きょリハーサルで代役を務めることになったんです」

「仲本」と書いたボードを首からぶら下げて、憧れのドリフターズの“一員”になった。

「僕が仲本さんのボケをやると、ツッコミ役の志村さんが激しく蹴ってきたんです。加藤茶さんが『お前、自分の弟子だからそうやってるけど、本番は仲本だからな』と言うと、志村さんはもう一度、僕のことを蹴ってきて」

“自分の弟子だから”という加藤さんの言葉に、それを肯定するようにとんできた志村さんの蹴り。
弟子として認められたような気がして、げそ太郎さんはこのうえなく幸せな気持ちになった。

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