退職金で豪遊、年金に不安…老後資金にまつわる「勘違い」を正す
夫が定年を迎えたら、そのときに入る退職金で海外旅行をしたい、ブランドもののバッグを買いたいなどと、使い道をあれこれ考えたことはないだろうか?
「多くの人が、『退職金は長年働いた自分へのごほうび』と勘違いしていますが、あくまでも『給料の後払い』です。数千万円という単位で振り込まれた通帳を見ると、豪華な旅行に出かけてしまったり、投資をしてしまったりして、病気や介護が必要なときにお金がない、という話をよく聞きます。定年後にまつわる“勘違い”をなくして、“定年前”の今から夫婦で準備をすれば、安心した生活を送ることができますよ」
そう語るのは経済コラムニストで、著書に『定年前、しなくていい5つのこと「定年の常識」にダマされるな!』(光文社)がある大江英樹さん。大江さんは、自身が大手証券会社に定年まで勤務した経験をもとに、資産運用やライフプランニングに関する講演や執筆活動を行っている。
大江さんが挙げる“定年後の勘違い”が次の「定年後」のマネープランチェックリストだ。
【「定年後」のマネープランチェックリスト】出典/『資産寿命 人生100年時代の「お金の長寿術」』(朝日新聞出版)
□ 夫の定年後は、世界一周旅行にでも行きたい
□ 毎月家計の赤字が出ても、退職金から補てんしよう
□ 退職金を元手に投資デビューを考えている
□ 退職金は、銀行の「退職金運用プラン」