2021年3月4日 06:00
テレビ、洗濯機が一斉に…購入10年目に起きた故障クラスター
「10年前に家を建てたタイミングで家電をすべて買いそろえました。昨年暮れに突然、食洗機に水漏れのサインが出てピクリとも動かなくなったのが予兆でした。1月には居間のエアコンの暖房が急に効かなくなり、基板交換で2万円の修理代が……。それから2週間後に、テレビ画面にピンクの影が走ったかと思ったら、突如真っ暗に。電源スイッチを押してもまったく反応せず、問い合わせたら『部品がないため修理はできません』と。子どもの高校入学を控えお金がかかる時期に買い換えか……と思いながら、ドラム式の洗濯機の電源を入れたがウンともスンともいわない。『洗濯機も壊れた!』という悲鳴に近い声を聞きつけたリモートワーク中の夫が『家電故障クラスターだ』とつぶやきました」
それまで普通に使っていた家電がドミノ倒しのように次々と、ある日突然動かなくなっていく様子を、東京都在住のAさん(52)は、肩を落としながら語ってくれた。
■寿命は延びたが“突然死”しやすく
デジタル&家電ライターのコヤマタカヒロさんが長年の取材をもとに示してくれた家電の一般的な寿命は、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの“生活必需”家電を中心に、家電の耐用年数が10年前後となっている。