パートの社会保険料は年金受給で取り戻せる!生涯収支を試算
女性の多くが90歳ごろまで生きる昨今、生涯で見ると厚生年金の受け取りを考慮すれば得になるケースが多い。
たとえば、月収10万7,000〜11万4,000円の場合、厚生年金保険料は月2万130円で、この中に国民年金の保険料も含まれる。しかし、厚生年金の保険料は労使折半のため実際に労働者が支払う保険料の負担は月1万65円!しかも、1年でも加入すれば年7,615円が、20年間加入すれば年15万2,302円が受給する年金額に上乗せされる。国民年金保険料(月額1万6,540円)を支払うより安いうえに、国民年金よりも多くもらえるのだ。
「貯金と違って生きている限りずっともらえる年金は、老後資金の大きな支えです。今回はあくまで試算ですので、人によりますが、年収152万円(月12.7万円)を超えて働けば、社会保険料と税の支払いよりも収入増加分が上回り、目先の手取り額も増やせます」
まれに厚生年金に入れない職場があるので、新たに扶養を超えて働こうと仕事を探す場合は「社会保険完備」の職場かどうかは必ずチェックしよう。
「おおむね152万円以上稼げば目先の収入が増え、家計にゆとりが生じますし、もし夫がリストラされても、自分で社会保険料を払っていれば、夫を自分の扶養に入れることができます。