くらし情報『ヤングケアラーの孤独救う支援団体「自分守るため逃げてもいい」』

2021年3月29日 11:00

ヤングケアラーの孤独救う支援団体「自分守るため逃げてもいい」

コロナ禍以前の「きょうだいの集い」の様子。「『つらいよね』と言い合うことを超え、自分の道を見つけてほしい」

コロナ禍以前の「きょうだいの集い」の様子。「『つらいよね』と言い合うことを超え、自分の道を見つけてほしい」



「病気がちの親を幼いころから世話したり、障害があるきょうだいの面倒を見たりすることにより、学校に通えない、友達と遊べない、子供らしい暮らしができないことは、たいへんつらいことだと思う。当事者に寄り添った支援に、しっかりと取り組む」

3月8日の参院予算委員会で、菅義偉首相は「ヤングケアラー問題」について方針を述べた。

少子高齢化が進むなか、無償で家族の世話や介護をしている人を「ケアラー」と呼ぶが、なかでも18歳未満の子供はヤングケアラーとして、近年、深刻な社会問題となっている。

「国には、ヤングケアラーの声をしっかりと聞いてほしい。このコロナ禍のなか、『孤独・孤立対策室』も設置されましたが、ここにも、年齢を制限せずに、ヤングケアラーもケアラーも対象に入れてほしいと思います」

こう語るのは、ケアラー支援を行う「ケアラーアクションネットワーク協会(CAN)」代表理事の持田恭子さん(54)。

CANでは、特に障害のある兄弟姉妹の「きょうだい」を中心に支援を行ってきた。
持田さんもまた、親とダウン症の兄の世話を体験した“元ヤングケアラー”だ。

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