2021年4月4日 15:50
【ポップな心霊論】「僕の前世がものすごく悲惨でした…」
(イラスト:マユボンヌ)
その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の“霊がよく見える”ピン芸人・シークエンスはやとも(29)。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【僕の前世がものすごく悲惨でした……】
先日、友達と一緒に「前世占い」をしてもらいました。占い師さんによると、友達の前世はヨーロッパの貴族。当時、社交界で交流があった、同じような前世を持つ人たちと仕事がうまくいくという結果でした。
一方、僕の前世は「敵への威嚇のために串刺しにされて死んだ奴隷」。つらい境遇に耐えるため、心を殺して過ごしていたので、自分が「生きている」と実感できたのが、串刺しにされてから死ぬまでの5、6時間だけだったそうです。しかも、敵への威嚇に使われたのに、ぜんぜん効果がなかったとか。
そんな前世だからか、現世で役立つアドバイスもありません。
あまりに悲惨すぎて、逆に笑えてくるくらいだったんですが、そのときふと、数年前のあるできごとを思い出しました。
それは、とある映画の舞台挨拶でご一緒した、人のオーラが見える女優さんに、「黒い槍が突き刺さってる」