伊藤かずえ語る『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の魅力
でデビューし、中学時代は『水戸黄門』(第12部・’81〜’82年・TBS系)にレギュラー出演。このころ、約2万人が参加したオーディションを勝ち抜いて、映画『燃える勇者』(’81年)で、真田広之の相手役となるヒロインの座を射止めた。その翌年には、アイドルデビュー。小泉今日子、中森明菜、早見優らと同期の“花の82年組”だ。
「当時、アイドルはデパートの屋上広場などで歌う“営業”が多くて、全国を回っていました。アイドルとしては無名でしたが、大映ドラマを見た人が会場に集まるようになって。池袋のサンシャイン広場で営業したときは、スタッフさんから『中森明菜さんが来たときと同じくらい、人が集まりました』って驚かれました」
それほど大映ドラマは、’80年代カルチャーの代表格だ。撮影に追われた日々、唯一の息抜きとなり、ストレスを発散させてくれたのが、ハリウッド映画だったという。
「『セント・エルモス・ファイアー』(’86年)みたいな青春群像劇も好き。『アウトサイダー』(’83年)のマット・ディロンもかっこよかったなあ。『リーサル・ウェポン(’87年)は難しいことを考えず、単純に楽しめました。映画館には1人でふらっと見に行くことが多くて、1日休みだと2〜3本、ハシゴしていましたね』
『フラッシュダンス』(’83年)