伊藤かずえ語る『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の魅力
、『トップガン』(’86年)などヒット作はほぼ制覇したなかで、もっとも印象に残っているのが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(’85年)だという。
「なんといってもタイムトラベルする面白さ!パート3まであったけど、最初が最高の出来だったな。タイムトラベルして過去に介入することで、どんどん時空が歪んでいって、2つの未来が出現したり、主人公をいじめる悪役のビフが、成功してビルを建てちゃったり……、パート2以降は話がややこしくなるじゃないですか(笑)」
そうした複雑さがあるが、張り巡らされた伏線はエンディングまでにきっちり回収されるから、観賞後はスッキリ感で満たされる。それを味わいたくて、映画館には2度も足を運んだ。
「2回目は『ポニーテールはふり向かない』で共演した坂上忍くんと一緒に行ったんですよ。あんなにワクワクする映画ってなかったので、誰かと共有したくて、映画好きな忍くんを誘ったんです」
ところが、あまりに好きすぎて、坂上の逆鱗に触れることにーー。
「私が親切のつもりで『ここ、あとで重要だから覚えておいて』って、いちいち説明しちゃったんです。終わった瞬間に『お前とは二度と映画を見に行かない』って、すっごいキレられました(笑)。