くらし情報『75歳でピザ職人に転身!95歳のばあばが忘れない「好奇心」』

2021年5月1日 11:00

75歳でピザ職人に転身!95歳のばあばが忘れない「好奇心」

75歳でピザ職人に転身!95歳のばあばが忘れない「好奇心」


コロナ禍で打撃を受けた飲食店。“東京の台所”豊洲市場もその例外ではない。しかし、そんな市場の人たちに元気を与え続ける、好奇心旺盛なおばあちゃんが“活力の源”を教えてくれたーー。

「海鮮ピザが入りました!」

調理場に声が届くと、土井スズ子さん(95)は、発酵させたピザ生地を丁寧に延ばし始める。香ばしく焼き上がったピザは、子ども連れの家族のテーブルへ。

「ふんわりしておいしい!」

「アサリがプリプリしているね」

今年1月の誕生日を境に“耳が遠くなった”というスズ子さんだが、厨房にいてもその声はしっかり耳に届く。スズ子さんは、少し満足そうに目を細めた。そんなお客さんの声はやはりうれしいですか?と記者がたずねると。


「そりゃ、おいしいと言ってくれて怒ることはないでしょ!それがやりがいとか楽しみですか、と聞かれることが多いけど、難しいことはわかりません(苦笑)」

ハキハキとそう語るスズ子さんは、“東京の台所”豊洲市場にある唯一の本格イタリアン「トミーナ」でピザを焼いている職人だ。毎朝11時には出勤。定休日以外は、15時まで3〜4時間、立ちっぱなしでピザ窯を見守っている。

「足腰を鍛えるのに、これがいちばんいいんですよ。

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