がんで後遺症が…何歳でも受給可能な“障害年金”の申請を!
がんに罹患した人の、その後のライフプランの相談・設計を専門としている。
「治療が長引くとお金の悩みが深くなります。そんなとき、制度を知っていると、心配事が軽減できます。こうしたお金は、自分から請求の手続きをしないともらえません。日本人の2人に1人ががんになる時代。ぜひ情報を知っておいてほしいと思います」
そこで、辻本さんにがんになったら知っておくべき制度のなかから「障害年金」を解説してもらった。
■障害年金
〈請求先〉日本年金機構
年金は高齢になってから受け取れるだけではない。体に障害を負った場合にもらえる「障害年金」がある。
まずは年金の未払いのないことが前提となるが、がんになった人も、がん後遺症で生活に支障があると認められると、障害年金の適用となる可能性が高い。
「たとえば、喉頭全摘出で声が出せない、人工肛門を造設、新膀胱を造設した場合は、ほぼ障害年金が受給できます」(辻本さん・以下同)
また、働いていると障害年金を申請できないと勘違いしている人もいるが、それは可能。だが、辻本さんによるといちばんの難関は、主治医に申請書を書いてもらうことであるという。
「主治医が制度を知らない、また申請書は記入が複雑なので、主治医がなかなか取り掛かってくれない場合も。