【玉置妙憂の心に寄りそう人生相談】学生なのは私だけ……院生の拭いきれない不安
【連載】玉置妙憂の心に寄りそう人生相談<第75回>
数々のメディアにも紹介され大反響を呼んでいる新書『死にゆく人の心に寄りそう~医療と宗教の間のケア~』(光文社)の著者・玉置妙憂さんが毎週、読者の悩みに寄りそい、言葉を贈ります。
【今回の相談内容】
今年は修士2年の私にとって就活の年です。今は就職試験に向けて毎日、机に張り付いて勉強しています。希望の就職先はコロナ禍もあってか今年は倍率が高く、受からなかった場合は就職浪人して、もう一度だけ試験を受けようと考えています。ただ、周囲を見渡すと学生なのは、もう自分しか残っていなくて……このまま進んでいいのか不安になります。学部を卒業した友人はすでに私よりも1年以上社会人としての経験を積んでいます。高校卒業と同時に就職した友人にいたっては、社会人経験5年以上で、子どもを授かった人もいて、私よりはるかに人生経験豊かです。そうした中、客観的な視点で俯瞰してみると、私は周囲から置いて行かれているようにしか見えません。
この不安を拭い去って覚悟を決めるにはどうしたらいいのでしょうか。(24歳・女性・学生)
【回答】
就活ですか。新型コロナウィルスに翻弄される昨今の状況下では、さぞ大変でしょう。