くらし情報『IKKO「宮尾登美子さん原作映画が教えてくれた“真の色気”」』

2021年5月17日 06:00

IKKO「宮尾登美子さん原作映画が教えてくれた“真の色気”」

宮尾登美子文学の映画化5作目である『夜汽車』

宮尾登美子文学の映画化5作目である『夜汽車』



住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に感銘を受けた映画の話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。

「’80年代は、九州から上京して、一社会人として修行をしていた時代。世の中はバブルに沸いて楽しい時代だったのかもわからないけど、私にとっては涙しかなかったような気がしますね。でも、そんな私に生きていく力を与えてくれたのが、宮尾登美子さん原作の映画でした。とくに見惚れてしまったのが、『陽暉楼』(’85年)や『櫂』(’85年)、『夜汽車』(’87年)など、大正末期から昭和初期にかけての、凛として力強い女性の生きざまを描いた一連の作品です」

こう’80年代を振り返るのは、美容家のIKKOさん(59)。たとえば『櫂』では、女衒の夫のいる現実に耐えながらも、家族や子どもを守るために生きていく姿に感銘を受けたという。

「私自身も生きにくさを感じていたから、芯の強い、どんな逆境でも懸命に生きる女性の強さに憧れていたんですね。
主人公を演じる十朱幸代さんが、大事に育てた子どもを別居する夫の元に引き渡す際、雨のなか和傘をさして佇むシーンがあるんですが、美しかったなって思い出します」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.