くらし情報『相続した都内の実家「子供のために遺す」がダメな理由』

相続した都内の実家「子供のために遺す」がダメな理由

これに指定されますと固定資産税が増える場合があります。仮に強制撤去されますと、自治体から費用を請求されます。

また、電気やガス、水道代はかかるので、これから年金生活に入るA子さんたちの負担になります。賃貸に出すといっても、古い家はハウスクリーニングだけでは足りず、内装や風呂やトイレ、キッチンなど水回りの設備を取り替えるリフォームが必要になります。リフォーム代は最低でも200万円はかかってきます。こういう場合、土地の値段が高い今のうちに売却するほうが無難です」

長男夫婦は息子たちに家を遺したいと思っているが、それもやめたほうがいいという。

「今の若い人たちはライフスタイルが違いますので、おじいさんが建てた家に住んでもらいたいと思っても、マンションのほうがいいというケースもあります。結局、住むためにはリフォーム代がかかるので金銭的な負担が伴いますし、二世帯住宅を建てるというのも、住宅ローンがかかるのでお勧めできません」

不動産を売却するときは、基本的には譲渡所得税がかかるが、空き家を売却した場合3,000万円まで控除される制度があるので、条件が適用されるうちに活用しよう。


「この制度を受けるためには、いくつかの条件があります。

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