くらし情報『「重症化しやすい可能性も」阪大教授語る“悪玉抗体”の存在』

2021年6月3日 11:00

「重症化しやすい可能性も」阪大教授語る“悪玉抗体”の存在

(写真:時事通信)

(写真:時事通信)



全国の新型コロナウイルスの感染者数は減少傾向にあるものの、9都道府県への緊急事態宣言が6月20日まで延長されるなど、収束の兆しが見えないコロナ禍。厳しい状況は依然続いている。

「5月26日の重症者数は過去最多となる1千413人を記録。猛威を振るう英国型変異株よりも感染力が強いとされているインド株も、すでに広まりつつあるとみられています」(医療ジャーナリスト)

そんななか、大阪大学が“衝撃の新発見”を発表した。一般的に新型コロナウイルスに感染すると、体内ではその後、新型コロナに感染しにくくなる抗体(=中和抗体)が作られているといわれている。

しかし、同大学の研究グループは新型コロナ感染者の体内で生まれた70種類あまりの抗体を研究。その結果、新型コロナ感染者の体内でウイルスが細胞に感染しやすくなる作用を持つ抗体も作られていたことを突き止めたのだ。同グループはこの抗体を「感染増強抗体」と名付けている。


この研究を主導した大阪大学微生物病研究所の荒瀬尚教授は、こう解説する。

「病原体が体に入ってくると、体内ではさまざまな抗体が作られます。抗体にはいろいろな種類があり、中和抗体は感染を防ぐとされている“よい抗体”。

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