多くの女性が直面!遺族年金生活を支える公的な支援制度
妻に収入がなければ、生活は瞬く間に苦しくなることが予想される。まずは、夫の死後、受け取れる年金の金額を把握しておこう。
「妻が受け取れる遺族厚生年金は夫の老齢厚生年金の4分の3です。たとえば、夫の年金が17万円、このうち老齢厚生年金が月10万円だとすると7万5,000円。それに妻自身の老齢基礎年金6万5,000円がプラスされますので、トータルで1カ月14万円になります。中には、遺族年金は夫の年金全額の4分の3と勘違いされている人がいて、夫が17万円受け取っていたとしたら、約12万7,000円が、自分の年金にプラスされると思われるのですが、それは間違い。夫の厚生年金の額を調べて、その金額から計算してみましょう」
とはいえ、すでに支出を抑えるのはもう限界、という人もいるだろう。そういう人にぜひ知っておいてもらいたいのが、高齢期にかかる「医療費」を少なくする諸制度だ。
病気で入院することは誰にでもある。そんなときのために、健康保険の高額療養費制度を忘れずに。「高額療養費制度では所得区分に応じた限度額があり、超過分は後日払い戻されます。たとえば、大腸がんの手術で3週間入院して、医療費(10割分)