2021年6月21日 16:00
亜星さん「秀樹が先に死ぬなんて…」零していた“一家”への鎮魂
当時の亜星さんの様子を、朝夫さんはこう振り返る。
「秀樹さんが亡くなったときは『まさか秀樹が先に死ぬとは思わなかったな……』と心底がっかりしていた様子でした。希林さんのときも『参ったな、参ったな……』って、すごく落ち込んでいました。あの時代の仲間がいなくなっていくのがとても寂しかったんだと思います」
それでも、亜星さんは頑固な一面を生涯貫いたようだ。
「糖尿病で義母から甘いものを控えるように言われていたのですが、銀座からタクシーで帰るときに、近所のコンビニで必ずガリガリ君を2本買うんです。私に『内緒な』って言って、自宅に着くまでに食べていました(笑)」
おちゃめな亜星さんだが、自身の子育てについてこう語っている。
《バツイチで、子供が小学生のときに離婚していますし、いい父親であったという自信はないんです》(『新潮45』’00年5月号)
しかし、朝夫さんは“素顔の父親”についてこう語る。
「父は見事なくらい過去を振り返らない人。
私がトラブルを報じられたときも、父が何か指摘してくることは一切ありませんでした。以前、父にどうして何も言わないのか尋ねたんです。
そしたら父は『だってさ、過去のことにこだわったって何も変わらないじゃない。