額面260万円で約5万円の差も…こんなに違った「年金手取り額」
北村さんが解説する。
「年金収入だけの生活に入ると、厚生年金保険料はかからず、国民健康保険料と介護保険料の2つが引かれます。これら社会保険料は、その地域の財政状況や高齢化率などによって大きく異なってきます。住んでいる場所によって年金の手取り額がかなり変わってくるのです」
そこで北村さんが代表を務めるブレイン社会保険労務士法人の山岡正和さん、伊藤紀代美さんに、夫婦で“受給額(額面)”が160万円(夫・80万、妻・80万円)、260万円(夫・180万円、妻・80万円)、420万円(夫・260万円、妻・160万円)という3つのケースで、複数の自治体の年金の手取り額を試算してもらった。
■都庁のある東京の中心・東京都新宿区
夫婦の額面・〈年額:160万円〉
手取り額(概算)・〈年額:145万7,600円〉
夫婦の額面・〈月額・13万3,333円〉
手取り額(概算):〈月額・12万1,467円〉
【手取り率:91.1%】
夫婦の額面・〈年額:260万円〉
手取り額(概算)・〈年額:243万1,842円〉
夫婦の額面・〈月額・21万6,667円〉
手取り額(概算):〈月額・20万2,654円〉
【手取り率:93.5%】
夫婦の額面・〈年額:420万円〉
手取り額(概算)