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ダニ増殖を防ぐ!キッチン、リビング、寝室…エリア別掃除法

女性自身
ダニ増殖を防ぐ!キッチン、リビング、寝室…エリア別掃除法

医療現場の掃除のプロに、ダニを撃退うるための掃除術を教えてもらった(写真:PIXTA)



「ダニを駆逐するためには、湿度を下げることと、掃除によってダニそれ自体に加え、そのフンや死骸、餌となるカビやホコリを除去することが重要です」

そう話すのは感染症予防の知識を持つ医療環境管理士の松本忠男さん。医療現場の清掃に35年従事しており、目に見えない病気の原因となる菌やホコリを正しく除去する掃除方法を指導している。

梅雨明けから夏にかけては、ダニが爆発的に繁殖する時季。梅雨のうちに、ダニを退治しておかないと夏に大繁殖してしまうそう。

しかし、松本さんによると、ふだん私たちが行っている掃除のなかには、ダニやホコリの除去に全く効果がないものもあるという。そこで、松本先生に、医療現場で実践されている、ダニを退治するための正しい掃除法を教えてもらった。

【掃除中の換気はNG。やるなら掃除の後に】

ホコリが舞い上がるのを防ぐため、換気をするなら掃除の後に。
窓を2カ所開けると効率よく換気できる。窓が1つの場合は、窓の両側を開けると換気スピードがあがる。片方は狭く開け、片方は広く開けるのがポイント。

■医療現場の床掃除の仕方

【「フローリング」床のホコリはダニの餌 】

部屋の隅や家具の脚にたまったホコリを放置すると、皮脂や髪の毛がくっつきダニの餌に変化!ドライシートのフローリングワイパーでホコリを飛散させずに回収しよう。ホコリが集まりやすい部屋の隅を重点的に。

《水拭きはNG》

床の水拭きは、掃除どころか雑菌やホコリを塗り広げてしまう。床掃除は基本的にから拭きで行おう。汚れが気になる箇所には、重曹水を部分的にスプレー。
3分放置して、汚れを広げないようスタンプを押すようにして拭き取る。

重曹水の作り方…80度のお湯500mlに重曹大さじ1杯を加えて冷ます

《ワイパーは前後にゴシゴシしない》

ワイパーを前後に力強く動かすと、ホコリを舞い上げてしまう。自分の体からできるだけ離し、前方に向かって壁や家具に沿ってゆっくり滑らすのが正しいかけ方。

【「キッチン戸棚」実はダニの人気スポット 】

空気がこもりやすく、ガスコンロや家電の熱によって常に温かいキッチン戸棚。濡れた食器によって湿気が上がれば、カビやダニの繁殖にもってこいのエリアとなる。食器は必ず乾かしてから収納し、キッチンの戸棚は扉を開けて換気すること。サーキュレーターで風を送りこむと効果的。

【「カーペット」繊維の奥はダニ天 】

ホコリをため込みやすいうえに、ダニの餌になるカビも発生しやすいカーペット。
暗い繊維の奥は、ダニにとっては格好の住処だ。3カ月に1度はじっくり掃除機をかけ、繊維の根元からダニもホコリも吸い出そう。

《掃除機はゆっくり前後にかける》

1秒間に20センチのスピードで、掃除機をカーペットに押し付けないようにしながらかける。強く押しつけると、繊維がつぶれてごみが吸引できない。前回転式のローラーブラシがついた掃除機は、前から後ろに引いたときにごみがよく取れるので、ゆっくり前後に動かす。

《粘着ローラーでコロコロは無意味》

粘着ローラーは表面の大きなごみしか取れないため、必ず掃除機がけが必要。

■布団の掃除機掛けはNG!?

【「布団」顔周りはダニのベッドタウン 】

布団のなかでも頭皮や脂や唾液で汚れやすい顔の近辺に、ダニは多く集まる。布団を洗うのがいちばんだが、難しい場合は顔近辺の布団の上にバスタオルをかけピン留めし、タオルを定期的に洗濯しよう。
布団内の湿気を取るため、週に1度は天日干しや、布団乾燥機にかけたい。

《布団たたきは逆効果》

暗いところが大好きなダニはふだんは布団の中に潜んでいるが、たたくことでダニやダニのフンが表面に飛び出し、布団表面のアレルゲン量が増えてしまう。

《粘着ローラーで表面のダニを吸着》

布団の中にいるダニは掃除機で吸いきれないが、無理に吸い出す必要もない。布団の表面にあるダニの死骸やフンを粘着ローラーできれいにしよう。その際、布団が波打たないよう、手前に布団を引っ張りながら粘着ローラーを前に押し出すのがポイント。

【「畳」ダニの産卵場所 】

畳の裏や目の中はダニが集まりやすく、産卵されやすい場所の一つ。毎日の掃除はダニを吸い込める掃除機で。さらに、月に1度エタノールを含ませた布で拭くとカビの発生やダニを減らすことができる。
掃除機がけ、拭き掃除は畳の目に沿ってゆっくり動かすのがポイント。

梅雨の間に、ダニを退治して快適な暮らしを送ろう!

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