くらし情報『「黒塗りでは終わらせない」ファイル公開に赤木さん妻語る決意』

「黒塗りでは終わらせない」ファイル公開に赤木さん妻語る決意

森友学園事件に関する公文書の改ざんを強制されたことを苦に、赤木俊夫さんは自ら命を絶った(赤木雅子さん提供)

森友学園事件に関する公文書の改ざんを強制されたことを苦に、赤木俊夫さんは自ら命を絶った(赤木雅子さん提供)



「夫婦2人家族なのに、自宅の6人掛けテーブルも、なぜか隣同士に座る私たちでした。トッちゃんは、いつも横にいたんです……」

夫・赤木俊夫さん(享年54)との幸せな歳月を昨日のことのように振り返るのは、妻の雅子さん(50)。目尻を下げ、思い出したようにこんなエピソードも明かす。

「夫は使い古した下着で靴を磨くんです。それをリビングに2週間も置きっぱなしにしたことがあって。私はそれが、どうしてもイヤで“プチどっきり”のつもりで鞄にこっそり忍ばせたんです」

俊夫さんは、職場からメールで一言「もう!」。それがちっともケンカにならず、笑いに変わる、仲むつまじい夫婦だった。

そんな、ささやかな幸せにあふれた23年間にわたる結婚生活は、突然終わりを迎える。
財務省近畿財務局職員だった俊夫さん。’18年3月7日、学校法人森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを強制させられたことを苦に、自ら命を絶った。

雅子さんは、昨年3月に、国と佐川宣寿元財務省理財局長(63)を相手に損害賠償を求め提訴。

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