2021年7月7日 15:50
「マスクと手洗い継続を」医師が“1回接種”の過信に警告
“一次的免疫”発言が非難を浴びた丸川大臣(写真:アフロ)
「1回目の接種が終わってとりあえずホッとしました。2回目も予約できましたし、ひと安心ですね」
新型コロナワクチンの1回目の接種を6月に終えた地方在住の60代女性は、にこやかにそう話す。
“2回接種”が前提のワクチン。7月3日時点で、日本では少なくとも1回の接種をしているのは人口の2割ほど。2回目まで完了しているとなると1割ほどだ。
ワクチン供給の遅れも報道されているなか、冒頭の女性のようにまずは接種を受けられたことで安心する人は多いようだ。ただ、1回目の接種を終えた“ホッ”が、“気の緩み”になってはいけないのであるーー。
「1回目の接種で、まず一次的な免疫をつけていただく」
丸川珠代五輪担当大臣(50)の、この発言が波紋を呼んだ。
6月29日の定例会見で、東京五輪のボランティアに対する“ワクチン接種2回”が開幕までに間に合わないことを記者に指摘された際に出た言葉で、“1回だけの接種でもある程度は大丈夫”とも受け取られかねないと批判の声が上がっているのだ。
これについて、東北大学災害科学国際研究所の児玉栄一教授(災害感染症学)