くらし情報『60歳4人に1人が貯金ゼロ 原因は晩婚化による“支出三重苦”』

2021年7月26日 11:00

60歳4人に1人が貯金ゼロ 原因は晩婚化による“支出三重苦”

老後の資金、どう用意する?

老後の資金、どう用意する?



「今年4月、PGF生命が現在60歳の2,000人にアンケートを取ったところ、貯金が100万円以下が25%、つまりほぼゼロという人が4人に1人という衝撃の数字が出ました。昨年の同調査では20%で、ここ1年で5%も増えたことになります」

こう話すのは“年金のプロ”として老後資金の問題にくわしいファイナンシャルプランナーの長尾義弘さん。2年前、金融庁の市場ワーキング・グループが「老後資金は2,000万円が必要」と報告して話題になったが、2,000万円どころか、60歳世帯の4分の1が老後資金をほとんど用意できていないのが現実なのだ。

「貯金ゼロ家庭が増えているのには、ふたつの大きな原因があります。ひとつは、この国では過去20年間、ずっと実質賃金が下がり続けている現実。多くの家庭で貯金にまわせるお金が過去20年間どんどん少なくなったということです。もうひとつが晩婚化による“支出三重苦”ではないでしょうか」

人生の中でもっともお金がかかる3大支出といわれるのが(1)住宅ローン、(2)教育資金、(3)老後資金だ。

「日本人の平均額は住宅資金3,000万円、教育資金1,000万円(私学文系大学のケース、子ども1人の金額)

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