60代からの病気とお金年表 貯金1000万円では10年も持たない!
の発症リスクが跳ね上がります。定期的にがん検診を受けて、早期発見・早期治療を心がけることで、治療費などを抑えることも可能です。また、女性は閉経後、体を守っていた女性ホルモンが減少することで、高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなります。さらにこれが、脳卒中や心筋梗塞など重篤な病気を招くだけでなく、認知症や骨粗しょう症など介護リスクを高める病気を引き起こすことに。人生の後半戦は、違う人間になったつもりで生活習慣を改善していくことが重要です」
前出の横手さんもこう続ける。
「定番ですが、ウオーキングなどの適度な運動、質の高い睡眠、栄養バランスのとれた食事を心がけて、病気をよせつけないこと。老後に向けて今から毎日、心身ともに健康な自分を作る意識をもつだけで、トラブルが起きたとしても、ダメージを小さくできるのです」
■60~74歳で気を付けたい病気とお金のリスク
次に紹介する60〜74歳までの注意点をもとに、人生後半戦に高まるリスクを把握し、病気とお金の両面から今すぐにでも対策を始めよう。■60〜64歳
病気:糖尿病を発症するリスクが高い
お金:夫の収入がダウンする
■65〜69歳
病気:大腸がん・肺がんになる可能性が増大/骨粗しょう症になり脊柱管狭窄症の人が急増する【※1】
お金:年金受給開始【※2】
【※1】9万円の医療費が死ぬまで…健康寿命のカギは骨強化にあり
骨の強度が弱まる骨粗しょう症は、65歳以降から発症率が倍増する(厚生労働省「患者調査」