デルタ株もいつの間にか蔓延…医師警鐘「ラムダ株もすでに市中感染している可能性」
ワクチンを打つと得られる中和抗体の効き目も、従来型よりも2倍ほど弱いという結果。非常に危険な変異株である可能性が高いと見ています」
このような危険な変異株の上陸を日本政府は秘匿していたのだ。厚生労働省側は「日本では懸念される変異株(VOC)、注目すべき変異株(VOI)のどちらにも指定されていないため、発表しなかった」と弁明しているようだが、これは日本の独自基準での話。
世界保健機関(WHO)の基準では、ラムダ株はVOIに該当する。アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株が指定されているVOCより一段低い扱いだが、WHOがラムダ株をVOCに格上げする可能性も取りざたされていて、日本の独自基準で指定がないので発表しなかったというのは、言い訳にはならないのだ。
果たして、この恐怖の変異株にどう立ち向かえばいいのだろうか。米国ボストンに住む、内科医の大西睦子さんはこう解説する。
「ニューヨーク大学がワクチン接種したボランティアの血液を検査したところ、モデルナ社やファイザー社製ワクチンは、ラムダ株に効果があるとわかりましたが、将来の追加接種(3回目以降の接種)も議論されています。
しかし、日本は米国に比べワクチン接種率が低く、追加接種どころか、2回目の接種の予約を取ることも困難な状況。