2021年8月19日 11:00
「陽性から1週間後に食料品が…」都内の自宅療養者語る地獄の日々
対応に追われる保健所(写真:共同通信)
「病院の検査で陽性が判明し、保健所からの電話を待っていたのですが、いつまでも連絡が来ない。こちらから100回ほど電話しても全くつながらず、不安な時間を過ごすしかありませんでした」
こう語るのは、東京在住のエンジニアの男性・Aさん(35)。Aさんは7月下旬に感染し、熱は下がったものの体調が回復せずいまも自宅から出られないという。
2万人以上の自宅療養者を抱える東京都。最前線で自宅療養者のケアにあたる保健所は“崩壊目前”のようだ。
「自宅療養者の健康観察などは都内の保健所が主に行ってきましたが、感染者の急増でパンク状態に。自宅療養者に提供する食料品も手配が滞っている状態だといいます」(医療ジャーナリスト)
Aさんをはじめ、本誌にも都内で自宅療養を経験した人たちから数多くの“悲鳴”が届いている。
都内の飲食店に勤務する女性・Bさん(25)は7月23日に発熱し、2日後に陽性が判明。
一人暮らしのBさんにとって、地獄の日々が始まる。
「熱と倦怠感がひどく、買い物も当然できないので、保健所にホテル療養をお願いしました。空きがないので自宅療養にしてくれと言われましたが、一人暮らしで不安だったのでホテル療養の空きが出るのを自宅で待つことに。