2021年8月20日 11:00
老後安泰だったのに…「退職金」手にした直後の投資話に注意!
’20年9月、同社の元会長らは詐欺容疑で逮捕、起訴された。
「同様の事件は多いんです。ケフィア事業振興会という会社が、年利10%超の高額な配当をうたって、食品事業などの“オーナー”を募集。結局、’18年に1,300億円超の負債を抱えて倒産してしまいました」(前出・新聞記者)
自分は甘い話に引っかからないと思っている人も、退職金が入った後には、「気持ちが大きくなる傾向がある」と加谷さん。
「投資の初心者であればあるほど、退職金で得たお金を『すべて資産運用に回そう』と考えてしまう。知識がないから、騙されるんです」
〈対処法〉甘い話には裏がある。特に退職直後には注意。
【落とし穴2・投資で失敗】銀行を信じたばかりに
時に、銀行に“騙される”ことも。
「夫が定年退職した2年前、2,000万円の退職金が出ました。すると銀行員から『金利7%の高利回りの新興国債券』をすすめられ、飛びついてしまって……。しかし、債券は急落。1,000万円投資して、200万円の損失に」(50代主婦)
“銀行がすすめるものだから”と安心してしまう人も多いという。
「銀行に言われるままに買ったことがいちばんの失敗です。