くらし情報『コロナ最前線から提言「全医療機関受け入れ要請よりも患者集約を」』

2021年9月3日 06:00

コロナ最前線から提言「全医療機関受け入れ要請よりも患者集約を」

コロナ最前線から提言「全医療機関受け入れ要請よりも患者集約を」


自宅で亡くなる人が続出するなか、急がれるコロナ病床の確保。東京都と政府は全病院にコロナ患者の受け入れを要請したが、現場の医師はむしろ患者を集約すべきだという。最前線からの緊急提言。

「8月23日、小池百合子都知事と田村憲久厚労大臣が共同会見し、都内すべての医療機関に対し、コロナ患者を最大限受け入れるよう要請しました。改正感染症法に基づいた要請で、従わない場合は名前を公表されることもあります」(医療ジャーナリスト)

新型コロナウイルスのデルタ株が猛威を振るい、東京都内では入院できぬまま、病状が悪化して自宅で死亡するケースが続発している。こうした背景から、コロナ病床の拡大はやむをえない措置と考える人は多いが、医療現場からは懸念の声も出ているという。

「コロナ患者を受け入れれば、通常の医療を縮小せざるをえません。その結果、コロナ以外の病気や、事故などでけがした人を救えなくなるのではないか、と心配する医療関係者は多いんです」(同前) いち早く専門外来を作り、多くのコロナ患者を受け入れてきた東京都杉並区の河北総合病院などを運営する河北医療財団理事長の河北博文さんはこう訴える。


「二次救急(入院治療や緊急手術を要する救急医療)

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