2021年9月3日 06:00
コロナ最前線から提言「全医療機関受け入れ要請よりも患者集約を」
(上さん)
河北さんも、集約化に賛成だ。
「いまアクティブにコロナに対応できている病院の駐車場に“野戦病院”をつくるべき。別棟なのでクラスターのリスクが激減するし、医師による管理や対応もしやすいので患者さんを救うことができる。そもそも行政には、一律受け入れ以前の問題として、『コロナには土、日もない』と伝えたい。抗体カクテル療法は効果があるのに、土、日に薬剤が届かない状況があるので、まず改善すべきです」
年間4,000台以上の救急車を受け入れてきた、東京都立川市の立川相互病院の副院長・山田秀樹さんは、オリンピックを強行することで人々からコロナに対する警戒感を奪い、貴重な医療資源を割いてきた行政に強い不信感をもってきた。
「現在、行われているパラリンピックにも270人もの医療スタッフが投入されています。一つの病院ができるほどの人員なので、納得できない思いです」
国や都はコロナと闘う最前線の声に耳を傾けるべきだ。
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