2021年9月27日 06:00
中村あゆみ「人と話すのも避けてた」コンプレックスだったハスキーボイス
3枚目のシングル『翼の折れたエンジェル』が大ヒット
住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に刺激を受けたアーティストの話。各界で活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。
「私と同時期にデビューしたレベッカは、曲調、ボーカルのNOKKOちゃんのファッション、ダンスがすごく都会的でおしゃれ。ガテン系やヤンキー系のファンが多く、無骨なロックの私とは対極にありましたが、すごく気になる存在だし、刺激を受けました。’85年のジョイントコンサート以来、“いつかまた一緒のステージに立ちたい”ってずっと思っていたんです」
こう語るのは、デビュー38年目に突入したばかりの、中村あゆみさん(55)。
いまだ現役で走り続けているが、’84年のデビュー直前までは歌手志望ではなく、六本木でバブル景気を謳歌している高校生だったと振り返る。
「3歳のときに両親が離婚して、5歳で父が再婚。後妻さんが怒ると、父からもかぶせて怒られていたから“誰も私の味方がいない。
私の居場所はない”って感じていたんです」
そんな思いもあり、高校進学を機に、大阪から福岡へ住む実母の元に転がり込んだ。