2021年9月29日 06:00
コロナ禍で教育格差深刻に…天皇陛下と雅子さま「子どもたちへの思い」
18年5月、滋賀県米原市の地域包括医療福祉センターをご訪問された両陛下 /(C)JMPA
地域や学校によって、休校やリモート授業が続いている。この影響を強く受けているのが貧困家庭だ。こうした状況の今こそ、改めて知ってほしい両陛下のお気持ち――。
「貧困家庭の子どもたちがコロナ禍による休校で学びが停滞し、給食がないため食事に苦しむ現状をお話しいたしました。すると、雅子さまはご心痛の表情で『子どもたちやお母さまのようすはどうですか?』とおっしゃって……」
こう語るのは、貧困家庭の子どもたちの学習支援をする「NPO法人キッズドア」理事長の渡辺由美子さんだ。
コロナ禍において、もっとも深刻な影響を受けたのが、子どものいる貧困家庭だ。非正規雇用であることが多い保護者が雇い止めにあったり、家庭内で十分な学習場所を確保するのが難しく、リモート授業や在宅学習にうまく対応できない場合も多いという。
現在も、地域や学校によっては、休校やリモート授業が続いており、教育格差の拡大が懸念されている。
そんな境遇の子どもたちに、心を寄せられているのが雅子さまだと、皇室ジャーナリストの近重幸哉さんが言う。