専門家提言「コロナ時代の帰省、孫訪問トラブルを防ぐ新マナー」
「帰省先などでも医療機関を利用できるよう、保険証は持って行きましょう。滞在中に風邪などの症状が出たときは、家庭内隔離をして、家族との距離もしっかりととるように」(山本さん)
【近くのホテルに泊まることを検討する】
“孫に会いたい”というのは、多くの人に共通する思いだが、「それでも今は来ないでほしい」と複雑な心境にある人もいる。
「感染者が少ない地域の場合、感染者が多い首都圏などから家族が来ると、近所から嫌がられることもあるそうです。実家などに集まらず、近くのホテルを利用することを検討してもいいかもしれません」(寺門さん)
コロナ禍で家族と過ごすためには、仕方ないことかも。
「広めの部屋をとったり、手料理の代わりに少し高級なレストランに行ったり、いつもとは違った過ごし方をするのもいいかもしれません」(寺門さん)
【インフルエンザワクチン接種を検討する】
高齢者がインフルエンザに感染すると、重症化して命に関わることもある。
「コロナと同じように対策が必要です。昨年、流行しなかったため油断している人は多いですが、接種しておいたほうが無難でしょう。新型コロナワクチンの接種開始前に米国のコーネル大学の医師が、イタリアの高齢者を対象にした調査では、インフルエンザワクチンの接種率が40%の地域ではコロナウイルスでの死亡率が約15%だった一方、接種率70%の地域では死亡率が約6%と低かったそうです。