くらし情報『トキワ荘の紅一点 水野英子語る「24時間マンガ漬けだった日々」』

2021年10月31日 06:00

トキワ荘の紅一点 水野英子語る「24時間マンガ漬けだった日々」

かつて青春時代を過ごしたトキワ荘が再現されている

かつて青春時代を過ごしたトキワ荘が再現されている



「本当によく再現されています」

玄関のたたきをあがるとすぐに続く木製の広い階段を、ゆっくりと上りながら、水野英子さん(81)は感慨深げにつぶやいた。

一段上るたびにギシギシとたわむ階段、ミシミシ軋む廊下の薄暗さ、ガスコンロやブリキのタライ、木製の洗濯板が雑然と置かれた共同炊事場、男女共同のくみ取り式和式便所……。隅から隅まで昭和30年代当時の面影が残る。

ここは「トキワ荘マンガミュージアム」(東京都豊島区)。

手塚治虫、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄A、藤子・F・不二雄、寺田ヒロオといった昭和を代表するマンガ家が青春時代を過ごしたことで、マンガの聖地となった「トキワ荘」が再現されている。

水野さんは、ここで暮らした紅一点のマンガ家だ。

「『ここに女のコが住んでいたの?』と、何度、驚かれたことでしょう。私はずっとジーパンで過ごしていたから、女のコとして見られていなかったのです」

老朽化を理由に、1982(昭和57)年11月末、解体されたトキワ荘が、全国のマンガファンの4千筆もの署名や地元商店街の要望で蘇ったのは、昨年7月7日のことだ。

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