王理恵 姉妹3人正座で…不満だった“父・王貞治のナイター観戦”
「必ず姉妹3人そろって、見ていました。ただ、好きなアイドルが重ならないように、姉から優先というルールがあって、たのきんトリオがはやったときは、姉がトシちゃん、私はマッチで、妹はヨッちゃんしか選べませんでした。ピンク・レディーのときは、妹は誰のファンにもなれず、ちょっとかわいそうなことをしてしまったと反省しています(笑)」
そんな三姉妹の、父親とのいちばんの思い出は、夏休みに映画を見に行ったこと。
「父の引退(’80年)後のことでした。突然、『映画に行こうか、何を見たい?』と言ってくれたんです。なぜそうなったのかわからないのですが、そんなこと初めてで、かつその一度きりで……」
貴重な申し出を有益なものにするべく、姉妹で話し合って決めた映画が『セーラー服と機関銃』(’81年)だった。
「渋谷の映画館に行きました。父はじっと座っているのが苦手な人だから、2時間も映画を見るのはかなりつらかったと思います。
しかも、ちょっと過激な内容じゃないですか。子ども心に“この映画でよかったのかな”と思いつつ、私としてはスカッと爽快感が得られて楽しかったです」
映画のあと、電器店に行き、8トラックのカラオケ機材を購入。