くらし情報『柴田理恵語る92歳母の遠距離介護「孤独死覚悟する母の意思を尊重したい」』

2021年11月12日 06:00

柴田理恵語る92歳母の遠距離介護「孤独死覚悟する母の意思を尊重したい」

それで『何か目標を持とう。何したい?お正月私に会いたいよね?』と聞いたら『会いたい』って。『正月一緒に酒飲みたいよね?』の質問には『飲みたい』と即答。だから『よし!酒飲めるように頑張ろう!』って励ましながら、リハビリをはじめました」

入院した当初に受けた介護認定調査で要介護4と判定されていた須美子さん。しかし、必死の頑張りで、みるみるうちに回復。お正月には、一時帰宅してお酒を飲み、その後無事退院を果たした。

当初、柴田さんは、須美子さんが再び一人暮らしをすることに不安を抱いていたという。

「母に“東京に来て一緒に住む?”って聞きました。
そしたら『友達もいるし、富山にいたい。それに、施設に入るとお茶や謡(うたい)の稽古ができなくなるから施設には入りたくない』って」

確かに母の大切なものは、みんな富山にある。それを無理やり奪うのは、かわいそうだった。

「雪が多くて危ないので、春までは施設に入所してもらって、その後から自宅での一人暮らしを再開しました。そんなうちに、要介護も1に下がったんです」

須美子さんの一人暮らしを支えたのは、現地で生活を支援してくれるホームヘルパーやデイサービス、従弟などのサポートだ。

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